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チョコレートの世界

ハイカカオチョコレートで健康生活!栄養・効果・食べ方も徹底解説

2022.9.9

最近、チョコレートの中でも「ハイカカオチョコレート」という単語をよく耳にする、という人が増えてきました。
「よいとは聞くけど、何が良いの?」「低GI食品ってほんと?」「ミルクチョコレートやダークチョコレートとの違いは?」「ダイエット中でも食べていいの?」「チョコレートを食べるだけで健康になれるの?」
本記事ではハイカカオチョコレートの詳しい紹介を行い、皆さんの疑問にお答えします。
記事を読んであなたも明日からハイカカオチョコレートを取り入れた健康生活を送りましょう!

ハイカカオチョコレートとは何か

ハイカカオチョコレート カカオ含有率

ハイカカオチョコレートには公的機関が定めた正確な定義はありません。
一般的にカカオ含有率が70%以上のチョコレートを「ハイカカオチョコレート」と呼んで商品化しているメーカーが多く、ハイカカオチョコレート=カカオ含有率70%以上のチョコレートというイメージが生まれています。

1-1.ハイカカオチョコレートとはカカオ含有率が高いチョコレート

そもそも、カカオ含有率とは何でしょうか。チョコレートはカカオの種子を加工したカカオマスと砂糖、ココアバター、乳製品などを混ぜ合わせたお菓子です。

カカオ含有率はチョコレート全体に対するカカオマスの含有率を指しています。

カカオ含有率が高ければ高いほど、チョコレートに含まれるカカオの量が多く、カカオそのものの味わいが楽しめるチョコレートとなります。つまり、ハイカカオチョコレートはカカオ含有率が70%以上と高く、カカオの風味を楽しめるチョコレートです。

ちなみに、カカオ含有率が40%以上だと総称してダークチョコレートといわれます。
ダークチョコレートから試してみたい、という方はこちらの記事へどうぞ

【完全解説】ダークチョコレートで得られる健康・美容・ダイエット効果

1-2.通常のチョコとの違い

ハイカカオチョコレートと一般的なチョコレートはカカオ含有率が異なります。

また、カカオの風味を楽しめるチョコレートだからこそ、カカオの良さを活かすための工夫が凝らされています。

その違いをそれぞれ見ていきましょう。

1-2-1.ハイカカオチョコレートは工程は通常のチョコレートと同じだが、カカオマスの配合量が高い

ハイカカオチョコレートの製造工程は一般的なチョコレートと違いはありません。

工程の中の混合の過程で、カカオマスの配合量が多くなるとハイカカオチョコレートになります。

また、配合比や材料の違いによって独特な風味が出るため、どのメーカーも企業秘密としていることが多いのです。

1-2-2.ハイカカオチョコレートはチョコレートの中でもカカオの持つ栄養成分が高い

カカオ含有量が多いため、カカオの持つ特徴が強く現れます。

第2章や3章で紹介する栄養成分・美容効果はチョコレートであれば少なからず含まれているものですが、カカオの含有量が多いハイカカオチョコレートだからこそ、より効果を感じられるのです。

1-2-3.ハイカカオチョコレートは味わいはカカオ本来の風味が感じられる

また、味わいもカカオの風味が強く、カカオ農園でのカカオ豆の発酵や製造現場でのカカオ豆の焙煎という工程で生まれる独特の香りや味が楽しめます。

ハイカカオチョコレートを食べ始めたときは、強い苦味を感じて苦手に思う人もいるかも知れませんが、一方で、食べ慣れてくるとナッツのような香ばしさやベリーのような酸味、その風味の豊かさに驚き、様々なハイカカオチョコレートを食べてみたい、と感じる人も多いです。

1-3.なぜ最近ハイカカオチョコレートが注目されているのか

この記事にたどり着いた皆さんはハイカカオチョコレートという言葉を最近良く耳にするなと感じているのではないでしょうか。

それはなぜなのか、この章では市場の状況と注目されているポイントを紹介します。

1-3-1.10年以上右肩上がりのハイカカオチョコレート市場

チョコレート市場は2011年頃から年々市場規模を拡大しており、2011年には2,500億円ほどだった市場が、2017年以降には約3,000億円まで成長しています。2011年と比較すると、1日あたり1.3億円以上日本でチョコレートの販売が増えていると考えると爆発的に増加しているのが伝わるでしょうか。

この拡大を牽引しているのがハイカカオチョコレートを代表とした「健康志向チョコレート」だと言われています。

1-3-2.人気の秘密は健康・美容効果

ハイカカオチョコレートの人気の秘密は健康・美容効果です。チョコレートは低GI製品で血糖値を上げにくい、チョコレートは食物繊維を豊富に含んでいて便通改善が可能、チョコレートはポリフェノールを含んでいて、アンチエイジングの効果がある、このような言葉を聞いたことがないでしょうか。

この効果をしっかり感じられるのがハイカカオチョコレートです。それでは、栄養成分やその効果について具体的に見ていきましょう。

ハイカカオチョコレートに含まれる栄養成分

ハイカカオチョコレート 栄養成分

ハイカカオチョコレートはカカオに含まれる豊富な栄養成分が含まれています。栄養成分はいいから早く健康効果を知りたい!という方は3章へどうぞ。

2-1.ハイカカオチョコレートのカロリーはカカオ含有量に左右される

まずは、ハイカカオチョコレートのカロリーです。

チョコレートのカロリーは何によって決定するのでしょうか。

下に表にしたのはチョコレートの主な原材料の100gあたりのカロリーです。比較するとココアバター、カカオマス、上白糖、牛乳の順でカロリーが高いです。

つまり、カロリーを左右するのはカカオ含有量で、カカオ含有率が高いほどカロリーが高くなるのがわかります。ハイカカオチョコレートは一般的なミルクチョコレートよりもカロリーが高くなる傾向があると言えます。

各成分の100gあたりのカロリー

ハイカカオチョコレート カロリー表

チョコレートとカロリーについてもっと知りたい、という方はこちらの記事もどうぞ

【徹底解説】チョコレートを太らずに食べたい!チョコレートの種類別カロリー比較とカロリー消費、賢いチョコレートの選び方とは?

2-2.炭水化物・脂質・タンパク質は脂質が高め

また、ハイカカオチョコレートに含まれる3大栄養素はどうでしょうか。

カカオマスの炭水化物・脂質・タンパク質のバランスを見てみると脂質が高くなっています。

つまり、カカオ含有量が高いハイカカオチョコレートは脂質が高くなる傾向があるということを理解しておきましょう。

ハイカカオチョコレートに含まれる3大栄養素(100gあたり)

ハイカカオチョコレート 三大栄養素

2−3.食物繊維

ハイカカオチョコレートの特徴の一つは食物繊維が豊富に含まれていることだと言います。

ここではその食物繊維の基本情報を確認し、ハイカカオチョコレートのもつ特徴を確認しましょう。

2-3-1.食物繊維とは人のもつ消化酵素で消化されない難消化性成分の総称

食物繊維は人の持つ消化酵素(例えば唾液など)で消化されることのない難消化性分の総称です。

また、それらは水に溶ける水溶性食物繊維、水に解けない不溶性食物繊維に区別されます。

2-3-2.食物繊維は「整腸効果」「血糖値上昇の抑制」「血中コレステロールの低下」が期待できる

食物繊維は消化酵素で消化されないため、腸の最後まで届きます。そのため、腸の調子を整える「整腸効果」があると言われます。

また、食物繊維は粘り気や重さがあるため、胃腸の中での食べ物の動きを遅らせます。それにより糖質の吸収を緩やかにして「血糖値上昇の抑制」をもたらすのです。

また、水溶性食物繊維の一部には「血中コレステロール値の低下」の効果があります。

その他、食物繊維に含まれるオリゴ糖は善玉菌の餌になりますし、腸内環境を整える力もあり、食物繊維の積極的な摂取がもたらす効果は体にいいことづくめなのです。

2-3-3.食物繊維はカカオマス100gあたり17g カカオマス含有量が高いほど豊富に含まれる

カカオマスに含まれる食物繊維は100gあたり17gです。多いか少ないかわからない、と感じる方もいるかも知れません。

しかし、食物繊維が多いイメージがある干しいもが100gあたり6gと聞けば、その多さに驚くのではないでしょうか。ハイカカオチョコレートはカカオの含有量が70%以上と高いため、食物繊維の含有量も100gあたり11.9g以上と豊富に含まれている食品と言えます。

2-4.カカオポリフェノール

ハイカカオチョコレートにはカカオポリフェノールという成分が豊富に含まれています。

カカオポリフェノールの説明から、ハイカカオチョコレートに含まれる含有量も確認しましょう。

2-4-1.カカオポリフェノールとはカカオに含まれる抗酸化物質

人間は生きているだけで活性酸素というもので酸化しており、様々な病気の要因になっているという話が少し前に注目されました。それに対抗する抗酸化物質としてポリフェノールが注目されており、その一種がカカオポリフェノールです。

2-4-2.カカオポリフェノールは「血管の若返り」「美容効果」「抗ストレス」「アレルギー改善」が期待できる

カカオポリフェノールは抗酸化物質であり、特に血管・血流に対して強い効果をもたらします。研究の中で各ポリフェノールの血流への作用を比較実験したところ、カカオポリフェノールは特に血流を改善することが確認されました。

また、抗酸化=アンチエイジングということで肌などへの美容効果もあります。また、研究により抗ストレス効果、アレルギー改善効果も証明されています。

2-4-3.カカオポリフェノールはハイカカオチョコレートには100gあたり840㎎が含まれる

ハイカカオチョコレートには100gあたり840㎎のカカオポリフェノールが含まれています。これは他のポリフェノールを豊富に含む食品と比べても非常に高い数値です。

ポリフェノールを豊富に含む食品(100gあたり)

ハイカカオチョコレート ポリフェノール含有量

2-5.カカオプロテイン

また、最近カカオプロテインと言われる成分も注目されています。どのような特徴があるのか普通のプロテインとの違いも見ていきましょう。

2-5-1.カカオプロテインとはカカオに含まれる難消化性タンパク質

カカオプロテインはカカオに含まれる難消化性タンパク質です。難消化性タンパク質とは食物繊維と同じく人の持つ消化酵素で消化されにくい性質を持つタンパク質で、それにより食物繊維と同様の整腸効果をもたらします。

2-5-2.カカオプロテインはハイカカオチョコレートには100gあたり4g含まれる

ハイカカオチョコレートには100gあたり4gのカカオプロテインが含まれています。食物繊維とカカオプロテインの相乗効果で強い便通改善効果をもたらすことができるのです。

2-6.カフェイン

昔からチョコレートにはカフェインが多く含まれていると言われています。カフェインの効果を紹介し、良い面と注意すべき面を説明します。

2-6-1.カフェインとは「覚醒効果」「疲労回復」などの効果がある物質

カフェインは「覚醒効果」や「疲労回復」効果を持っています。「覚醒効果」はカフェインが脳内で眠気を生み出す物質の働きを抑制することでもたらされます。

また、交感神経を活発化することにより、「疲労回復」が可能となります。反面、その効果により夜摂取すると眠れなくなる可能性が高いなど、使用場面に注意が必要です。

2-6-2.カフェインはハイカカオチョコレートには100gあたり70〜120㎎含まれる

ハイカカオチョコレートには100gあたり70〜120㎎含まれています。コーヒーは100gあたり60㎎含まれていると言われるため、100gで比較するとその含有量は多いと言えるでしょう。

一方で、実際の摂取量で考えると、飲み物と食べ物では大きな違いがあります。ハイカカオチョコレートはカフェインのとりすぎが気になる方でもうまく摂取量を調整することができ、生活に取り入れやすいと言えるでしょう。

2-7.他のチョコレート群と比較するとカフェインや脂質の高さには要注意!

ハイカカオチョコレートに含まれる栄養素を確認してきました。非常に多くの栄養が含まれていることが伝わったのではと思います。第3章ではその効果をまとめて見ていきましょう。

ハイカカオチョコレートのもつ健康効果

ハイカカオチョコレート 健康

ハイカカオチョコレートは複数の健康効果を持っています。その効果を確認して、積極摂取することで毎日健康生活をおくりましょう!

3-1.低GIで血糖値上昇を抑制

ハイカカオチョコレートは低GI製品です。低GIは何がいいのかを改めて見てみましょう。

3-1-1.GI値とは食後血糖時の上昇を示す指標

GI値とは食品に含まれる糖質の吸収度合いを示す指標で、食後2時間の血液中の糖の濃度を測ったものです。

つまり、食後の血糖値上昇を示す指標として注目されています。

3-1-2.低GI値の食品は糖の吸収を穏やかにして血糖値の上昇を緩やかにする

GI値は1から100までの数値で示されます。オーストラリアのシドニー大学では、グルコースの場合、その中でも70以上を高GI、69〜55を中GI、55未満を低GIと定義しています。低GI食品は食後血糖値の上昇が他の食品と比較して緩やかな食品ということになります。

3-1-3.ハイカカオチョコレート72%のGI値は29

ハイカカオチョコレートのGI値がどの程度かというと、株式会社明治の実験では72%のハイカカオチョコレートのGI値は29という結果が出ています。一般的なチョコレートについては正確な値は出ていませんが、上白糖のGI値が109と言われているため、カカオ含有量が低い分増えている成分を考えると中GI食品以上である可能性は高いと想定されます。

つまり、ハイカカオチョコレートはチョコレートの中で特に健康効果の高い食品と言えそうです。

3-1-4.同程度のGI値を持つ食品にはプルーンや豆類、人参などがある

ハイカカオチョコレートと同程度のGI値を持つ食品にはプルーン、赤えんどう豆、人参などが該当します。いづれも甘みもある食品ではありますが、調理が必要なものもあるため、同程度のGI値をもつ食品を比較するとハイカカオチョコレートはかなり摂取しやすい食品と言えるのではないでしょうか。

3-2.満腹効果や便通改善でダイエットサポートも

ハイカカオチョコレートは食物繊維やカカオプロテインの効果により腹持ちがよく、便通改善に効果があります。さらに、美味しいにも関わらずダイエットサポートもできるということで、ダイエット中にお菓子を食べたくなったときの選択肢としても考えやすい食品です。

3-3.高血圧を改善

同じく食物繊維やカカオポリフェノールの効果により、血流改善への効果、ひいては高血圧の改善効果もあるといえるでしょう。実際に株式会社明治の実験ではハイカカオチョコレートを1ヶ月食べ続けてもらったところ、血圧が高めな方ほど血圧が低下する結果が得られたとしています。年齢とともに血圧が気になりだした、という方にも嬉しい効果ですね。

3-4.抗酸化効果でアンチエイジング

カカオポリフェノールの効果で抗酸化作用も持っているため、適量の摂取は肌荒れの改善など、アンチエイジングにも効果があります。若々しさを維持したいという方は適量を継続摂取するといいでしょう。

3-5.脳の活性化で認知機能向上も

カカオポリフェノールやカフェインの効果で脳の認知機能向上も実現できます。実際に、こちらも株式会社明治の実験で継続摂取した人の体内で具体的に認知機能と関連があるとわかっている物質が増加していることも確認されています。

ハイカカオチョコレート摂取の最適な量・タイミング

ハイカカオチョコレート 最適な食べ方

ここまで、ハイカカオチョコレートを摂取することで期待できる効果を確認しました。

しかし、摂取量やタイミングが変わってくるとこの効果も望み通り得られないかもしれません。4章では健康効果を最大限にするために、ハイカカオチョコレート摂取の最適な量やタイミングを紹介します。

4-1.目安は1日200キロカロリー以内!他の摂取量・消費量とのバランスで考えよう

一般的には間食で摂取していいカロリーとして200キロカロリーが目安であると言われています。ハイカカオチョコレートの個包装(1枚5g)でいうと3枚〜5枚、板チョコ(1枚60g)でいうと3分の1程度が参考値となるでしょう。

ただし、最も大切なのは摂取量を考える際には、自分自身の他の食事で摂取しているカロリーや運動量、基礎代謝とのバランスを考える必要があるということです。一日の摂取カロリーが消費カロリーよりも多いけど、ハイカカオチョコレートが食べたい!という人は、例えば他の間食を控える、飲み物を低カロリーのものにする、白ごはんを一口控えるなど少しずつ食事を見直すことで調整してみましょう。

4-2.最適なタイミングは食前15分〜30分!

最適なタイミングとしておすすめなのは食前です。食前に低GI食品であるハイカカオチョコレートを摂取すると、食事の順番で最初に野菜から食べだすのと同じように、血糖値の急上昇を防ぐ効果があります。食前30分以内を目安として摂取することを検討すると良いでしょう。

4-3.食後に食べたい場合は朝や昼がおすすめ!セカンドミール効果を意識しよう

とは言っても、食事の前に甘いものを食べるのに抵抗がある、食後のデザートとして食べたい!という方には朝食や昼食の食後のデザートにするのがおすすめです。

セカンドミール効果とは、GI値を提唱したジェンキンス博士が提唱する考え方で先に摂った食事が後から摂る食事の食後血糖値に影響を及ぼす、というものです。1日の早いうちに食物繊維が豊富な食事を摂っておくと血糖値の上昇を抑制でき、集中力もUPして1日中快適に過ごすことができそうですね。

4-4.その他、生活習慣に合わせて考えよう

チョコレートはその香りにリラックス効果があるとも言われます。自分へのご褒美時間にコーヒーとハイカカオチョコレート、というように取り入れることもおすすめです。

毎日義務感を持って食べるのではなく、自分の生活の楽しみとして取り入れてくださいね。

4-5.ハイカカオチョコレートの摂取量・タイミングの注意点

ハイカカオチョコレートを摂取するにあたっては注意点もありますので、確認しましょう。

4-5-1.脂質の過剰摂取は体重増加や健康リスクを高めることも!

ハイカカオチョコレートは他の栄養素と比較すると脂質を多く含む食品です。

そのため、食べすぎると脂質の過剰摂取を促進してしまう可能性があります。脂質の過剰摂取は体重増加や様々な健康リスクを招いてしまいますので、一日に大量のハイカカオチョコレートを摂取するようなことはないようにしましょう。

4-5-2.カフェインやアルブミンが含まれるため、寝付きが悪くなる、トイレで目が覚めることがある可能性が!

摂取タイミングは就寝前を避けたほうが良いでしょう。カフェインなどが含まれるため、覚醒効果により目が冴えてしまったり、利尿効果の影響が出てしまう可能性があります。数時間後に起きなければならない、といった状況でなければ、寝る前の摂取はやめて、例えば翌朝、朝食前に摂取するようにしてみましょう。

ハイカカオチョコレートの選び方

ハイカカオチョコレート 選び方

ここまでハイカカオチョコレートの栄養素・健康効果・摂取量やタイミングについて紹介してきました。では実際にハイカカオチョコレートを選ぶ際にはどのような点に注意すればよいでしょうか。ポイントを紹介します。

5-1.カカオの含有量で選ぶ

ハイカカオチョコレートを選ぶ際には、カカオの含有量をチェックしてください。食品表示の必須記入事項ではありませんが、ハイカカオチョコレートの場合、パッケージ内に「70%」「80%」というように含有率を記載していることが多いため、その表記を探してみましょう。

5-2.カカオの産地で選ぶ

ハイカカオチョコレートはカカオの含有量が多いため、カカオ豆の風味をより楽しむことができます。ハイカカオチョコレートを継続摂取して、その苦味にもなれて味わうことができてきた、という人は今度は産地別の味わいを意識して購入するしてみてください。より楽しみが広がりますよ。

5-3.生産方法で選ぶ

ハイカカオチョコレートは生産方法もこだわっている製品が多くあります。

例えば、テンパリングと言われる工程を重視して口溶けを意識して作られたチョコレート、無添加の原材料にこだわったオーガニックチョコレートなど、こだわりが詰まったハイカカオチョコレート製品が数多くあります。是非チョコレートを購入する際に気になるものがあればチャレンジしてくださいね。

オーガニックチョコレートってなんだろう?と気になったあなたはこちらの記事へどうぞ

読めば分かる!オーガニックチョコレートの価値と見分け方【おすすめ紹介・食レポ付き♪】

おすすめのハイカカオチョコレート

最後に、実際にハイカカオチョコレートを生活に取り入れるためにいくつかハイカカオチョコレート製品を紹介します。是非試してみてください。

6-1.手軽に取りたい方へ

株式会社明治 チョコレート効果

明治チョコレート効果カカオ72%

2020年チョコレート国内市場シェアNo1メーカー明治の代表的なハイカカオチョコレート製品といえば「チョコレート効果」です。コンビニやスーパーで手軽に手に入れることができ、26枚入りの箱型タイプでは1枚(5g)あたり約15円とリーズナブルな価格で続けやすい商品です。
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6-2.自分へのご褒美へ(高級チョコレート・BeantoBar)2選

ゴディバタブレット72%カカオ

ハイカカオチョコレート ゴディバタブレット

有名なゴディバにもハイカカオチョコレートのタブレットがあります。内容量は90g、価格はオンラインストアで税込702円と少々割高ですが、自分へのご褒美チョコレートとしてハイカカオチョコレートの購入を考えている場合、ぜひ検討してはどうでしょうか。
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ショコラミーツ

ショコラミーツチョコレート

ハイカカオチョコレートの中にはBeantoBarと呼ばれるカカオ豆の加工からチョコレートの製造まで一貫して携わる製造形態で製造されているものがあります。

今回ご紹介するのはそのBeantoBarの一つであるショコラミーツ。カカオ70%以上で4箇所の産地のチョコレートを食べ比べすることができます。ハイカカオチョコレートを毎日楽しむ中で、今度は産地の違いも気になってきた、という人は是非お試しください。
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その他、高級チョコレートが気になる方はこちらの記事へどうぞ

【2022年版】人気の高級チョコレート20選!価格・シーン別に紹介

6-3.ハイカカオチョコレートが含まれた加工品2選

Dandelion Chocolate ガトーショコラ

ハイカカオチョコレート ダンデライオン・チョコレート ガトーショコラ

まず紹介するのはBeantoBar専門店のガトーショコラです。

Dandelion Chocolateさんはカカオは産地だけでなく、生産農園もこだわるシングルオリジンが特徴です。ガトーショコラもインド・アナマライ農園のカカオ豆のみでつくられたチョコレートを使用しています。また、グルテンフリーで原材料はチョコレート、きび砂糖、卵、バターの4つだけです。おうちでのリラックスタイムでお楽しみください。
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Cacaology カカオクリュ

カカオクリュ

最後に紹介するのは、新感覚スイーツのカカオクリュです。

商品名は直訳すると「生カカオ」。こちらは生チョコの濃厚さとチョコレートプリンの滑らかさを併せ持ったハイブリットなスイーツとなっており、各カカオの個性と香る副素材の個性をかけ合わせたことで新感覚の味わいを生み出しています。冷凍の状態で届き、好きな状態に解凍した段階で楽しむため、例えば久々の再会で友人を招いたときにみんなで楽しむのもおすすめです。
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まとめ

いかがだったでしょうか。ハイカカオチョコレートの概要、栄養素、健康効果、摂取量と摂取タイミング、選び方、最後におすすめの製品を紹介しました。ハイカカオチョコレートは健康効果も期待できる食品です。ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

参考出典

(書籍)チョコレート検定2021年版|チョコレート検定委員会

(書籍)カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン

高カカオほどポリフェノールが多い|消費者庁

チョコレート効果|株式会社明治

5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン|株式会社明治

高カカオチョコは腸内で善玉菌を増やす|日経ヘルスGooday 30+

チョコレート・ココアにはどのような成分が含まれますか|日本チョコレート・ココア協会

カフェインの効果と摂取できる食べ物・飲み物5選!|株式会社LOTTE

チョコレート報告書|国民生活センター

GIについて学ぼう|大塚製薬株式会社

脂質のとり過ぎに注意|農林水産省

 

WRITER
カカオロジスト・ライター
山本 愛子
Aiko Yamamoto

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