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チョコレートの世界 食とライフスタイル

読めば分かる!オーガニックチョコレートの価値と見分け方【おすすめ紹介・食レポ付き♪】

2022.2.13

2023年1月22日更新
「オーガニックチョコレート」を食べたことはありますか?
無いよ!という人も、いわゆる普通のチョコレートなら食べたことはあると思います。
では、その「一般的なチョコレート」と「オーガニックチョコレート」の違いって何なのでしょう?
その答えはずばり「原材料の違い」!そして、原料を厳選することによる、体への優しさの違いや、味わいの違いと言えるでしょう。
こちらの記事を読めばオーガニックチョコレートの基準や見分け方、そして体に良い理由について理解を深めていただけます。

実際に買ったオーガニックチョコレート5個

ただ調べるだけでは悲しいので、著者の在住している山梨県でも購入できるオーガニックチョコレートを実際に5点ほど買って、食べながらこちらを執筆します。
細かいことはいいから!「ギフトに最適なオーガニックチョコレートが知りたい」「気軽に買えるオーガニックチョコレートのブランドや味が知りたい」という方は『ギフトに自分用に。オーガニックチョコレート厳選8選!【食レポ付き♪】』へどうぞ。

Raaka(ラーカ)のバナナフォスター

まずは【Raaka(ラーカ)】のバナナフォスターから頂きます。

 

オーガニックチョコレートとは何?

オーガニックチョコレートのバー

結論、オーガニックチョコレートとは「無化学肥料・低農薬栽培+無添加・低添加物の人に優しいチョコレート」であると言えます。詳しく見ていきましょう・・・

 

オーガニック栽培(有機栽培)された原料を使用したチョコレート

「オーガニックチョコレート」とは、原材料の95%以上がオーガニック栽培(有機栽培)でつくられているチョコレートのことになります。日本では「オーガニック」=「有機(ゆうき)」と言い換えられることもあります。チョコレートに限らず、オーガニック(有機)と名のつく全ての加工食品は、原料である作物自体もオーガニック(有機)なのです。当たり前なようで、実はよく分かっていなかった事実です。

カカオマス・砂糖・ココアバター…全てに「有機」の文字が付いている

Raaka(ラーカ)バナナフォスターの原材料

では、私が今食べている「Raaka(ラーカ)」のチョコレートの原材料を見てみましょう。
見事に、全ての原料に「有機」の文字が付いています!バナナやバニラパウダーまで有機。全体の95%以上がオーガニック(有機)である必要があるので当然なのですが、羅列されていると少し感動してきます。・・・しかし、これは特別すごいことなのでしょうか。オーガニック(有機)であることは、そんなに大切なのでしょうか?

無添加!または全体の5%以下しか使用されていない低添加物

全体の95%がオーガニックである必要があるため、オーガニックチョコレートに追加しても良い添加物は全体の5%以下ということになります。つまり、体にあまり良く無いとされている安価な加工油脂や、人工甘味料・香料などを多量に添加して味をごまかすことができません。余計な添加物が入っていないということは、味わいはもちろん、健康面でも嬉しいですよね。

チョコレートの健康効果については、こちらの記事がおすすめ!
⇨【保存版】ダークチョコレートで得られる健康・美容・ダイエット効果の完全解説!ダークチョコレート初心者でも自分の好みの味で手軽に買える商品をご紹介!
ハイカカオチョコレートで健康生活!栄養・効果・食べ方も徹底解説

低糖質!?砂糖不使用のオーガニックチョコレートも存在する

さまざまな種類の砂糖・甘味

健康面で言えば、糖質を気にしている人が増えているのではないでしょうか。甘くて美味しいチョコレートと砂糖は切っても切り離せない関係に思えます。しかし、実は砂糖を使用していないオーガニックチョコレートも存在します!

「砂糖不使用」を謳っている商品には、何パターンかあります。

①まずは、まったく甘味が加えられていない商品。
こちらは、製菓用のチョコレートなどに良く見られます。甘味がないため、お菓子として食べるのには不向きかもしれませんが、そのビターな味わいやチョコレート本来の味わいを楽しみたい人は、製菓向けチョコを選択してみても良いかもしれません。

また、バータイプでカカオ分99%の砂糖不使用商品もあります。カカオ本来の味わいがクセになるとのこと・・・。いつもの甘いチョコレートも良いですが、ひとつの選択肢として甘くないチョコを楽しんでみるのもおすすめです。

②いわゆる「白砂糖」が使われておらず、オーガニック砂糖が使われている商品。
一般的に白砂糖というとサトウキビ由来やてんさい由来の白く精製された砂糖を示しますが、精製されていないブラウンシュガーを利用している商品も「砂糖不使用」となっているケースが多いです。

③サトウキビ由来ではない天然甘味料が使われている商品。
天然甘味料も多彩なラインナップがあり、好みを自由に選択できるようになってきました。たとえば、ココナッツシュガー。アガベシュガー。ステビア。などなど・・・。GI値が一般的な砂糖より低いものも多く、健康面を気にする人にとっては積極的にチョイスしたい商品です。

④人工甘味料が使用されている商品。
糖質オフ商品の原材料でよく目にするアスパルテームやアセスルファムK、スクラロースなどは有名ですね。また、マルチトールやキシリトールなども、人工甘味料に分類されます。こちらは、オーガニックには当たらないため、必然的にオーガニックチョコレートの原材料としては該当しないと考えて良いでしょう。(全体の5%以下を使用している場合はオーガニックとされるケースもあるかもしれませんので、気になる方は原材料をよくご確認ください)

「砂糖不使用」と謳っているオーガニック商品の「甘み」に注目し、自分好みの甘さを探してみるのも楽しそうですね。

 

無添加・低添加物だから、製造には手間がかかる

チョコレートの製造過程

一般的なチョコレートは、原料同士を素早く均一に混ぜるために「乳化剤」という添加物を加えているケースが多いです。しかし、オーガニックチョコレートには、この「乳化剤」も無添加で製造されているものが沢山あります。
乳化剤を加えない場合、チョコレートを練り上げる工程である「コンチング」という作業に時間がかかり、なめらかな食感を作り出すために約72時間もコンチングをしているブランドもあるほど。また、キビ砂糖やココナッツシュガーは、製造時のどのタイミングで投入するかによって味が大きく異なるため、理想のおいしさを実現するのには、一般的なチョコレートよりも多くの手間と時間が必要になってくると言えるでしょう。

輸送や保管にも細心の注意が必要とされている

オーガニックチョコレートは、加工油脂ではなく、ピュアなカカオバターが豊富に使用されています。カカオバターは通常25℃前後で溶けはじめてしまうため、輸送や保管に最新の注意が必要と言えます。夏季の取り扱いが難しいため、冬季限定で販売しているというオーガニックチョコレートブランドも存在するほど!大変デリケートなのです。

 

オーガニック栽培(有機栽培)とは有機肥料のみ使用した栽培方法

オーガニック栽培された作物今度は、原材料の栽培方法に注目してみます。
「オーガニック栽培(有機栽培)」とは、化学肥料は使用せず、自然の生態系を守り育む有機肥料のみ使用することが許された栽培方法になります。ちなみに有機肥料とは、油かすや鶏糞・米ぬかなどのナチュラルな肥料を指します。

オーガニック栽培の基準は国によって違う

「オーガニック」と一言で言っても、その基準は国や組織によってさまざま。
日本では「有機JAS法」という国で定めた基準があり、日本のオーガニック栽培・オーガニック作物・オーガニック加工食品は、全てこの「有機JAS法」に沿って行われたり作られたりしています。

オーガニック栽培は地球環境に優しい

カカオ農園の中にあるカカオポッドオーガニック栽培に使用されている有機肥料は、短時間で多量に生産することが難しかったり、季節や天候によって土壌に与える影響が変わってきたり、コスト面や技術面で採用することが難しい肥料とも言えます。一方で、有益な小動物や微生物を生かしたまま、自然本来の豊かな土壌を育むことができる、地球環境に優しい栽培方法であるという利点があります。
また、化学肥料は製造過程で非常に多くの燃料を使用する場合もあり、「使わない」選択をすることは、地球のエネルギー問題にも良い影響をもたらしていると言えるのではないでしょうか。
導入するには課題の多い一面がありますが、持続可能な農園をつくるのには、有益な選択のひとつであることは間違いないようです。

 オーガニック栽培は育てる人に優しい

カカオ豆と農園で働く人々

オーガニック栽培の良さは、地球環境への良い影響だけではなく、実際に農作業を行う生産者にとっても優しいという点だと言えます。化学肥料を使用しなかったり、農薬の使用を最小限にしたりすることで、育てる人への健康被害を軽減できます。

オーガニック栽培は食べる人に優しい

チョコレートケーキを食べる子供オーガニック栽培は、使用されている化学物質が最小限であることから、必然的に食べる人にとっても優しいことが想像できます。
チョコレートだけではなく、原料となる作物のつくられ方に注目して商品選びをすることも、楽しい選択方法のひとつと言えるでしょう。

実は「オーガニック(有機)」だけではない。体や環境・人を配慮した取り組み

「オーガニック(有機)」商品の良さについては、徐々に理解できました。しかし、調べる中で必ずしもオーガニック(有機)認証がされていない商品や作物でも、独自の取り組みや認証を行なっているものがあることが分かってきました。
日本の場合「明治のミルクチョコレート」で有名な株式会社明治さんでは、「アグロフォレストリー」という持続可能な農法をはじめ、生産農家へのノウハウ共有や、現地の子供達への教育支援など、さまざまな形で生産国と関わりをもっているようです。「オーガニック」「有機」と付いていない商品の中にも、生産者や消費者のことを考えている商品が色々あるんですね。

株式会社明治のアグロフォレストリー

株式会社明治の持続可能なカカオづくり

出典

https://www.meiji.co.jp/products/brand/agroforestry/
https://www.meiji.com/sustainability/procurement/#procurement01

 

「チョコレートはカカオという果実を楽しむための食べ物」
辛い環境で作られた果実と、健全でイキイキとした環境で作られた果実。どちらが健康に良くておいしそうか・・・なんとなく想像ができます。

カカオポッドを抱える女性

 

 オーガニックチョコレートの見分け方!

オーガニックチョコレートと一般的なチョコレート3つの違い

  1. 添加物を使わない・最小限だけ使用 or そうではない。
  2. 使われている原材料がオーガニック栽培 or そうではない。
  3. それらが国の定めた基準をクリアしている or そうではない。

日本で販売中のオーガニックチョコレートには「有機JASマーク」が付いている


日本で製造・加工されたものはもちろん、2020年7月16日からは海外で製造された後に輸入された作物や加工品にも、この有機JASマークを付けることが必須になりました。
オーガニックの基準は各国により差異はありますが、日本の有機JAS規格と同等の格付け基準を目安にするなど、「有機」「オーガニック」と呼ぶ加工品に厳格な基準が設けられたことは確かと言えるでしょう。

ヨーロッパ、アメリカ、カナダ・・・世界の認証マーク一覧

各国や地域には、独自の基準を設けたオーガニック認証があります。今食べているオーガニックチョコレートや輸入チョコレートにもついているかもしれません。注目して見てみましょう。

名称(通称)・認証マーク 認証国・機関 概要 認証ブランド
Agriculture Biologique(ABマーク)
ABマーク フランス フランス政府が1981年に指針を制定し、1985年依頼国家によるオーガニック認証に使用されている。EU圏内で生産あるいは、加工されたものに限り認証される厳しい基準を設けている。
ECOCER(エコサート)
エコサート フランス フランスに本部を置く、1991年に設立された国際有機認証機関。気候や環境保護、土壌肥沃度の保全、化学・合成品の未使用などさまざまな基準を設けており、世界で最も流通している有機認証と言える。
USDAオーガニック認証
USDAマーク アメリカ アメリカの農務省 (USDA:United States Department of Agriculture)傘下の全米オーガニックプログラム(NOP:National Organic Program)という制度により認証される。合成肥料や下水汚泥、放射線照射、遺伝子操作を禁止するほか、生態系のバランスを整え生物の多様性を保護するなどの基準がある。 Raaka
EUオーガニック認証(ユーロリーフ)
ユーロリーフマーク EU EUの有機農業規則に従って生産された農作物であることを認証。栽培から消費に至る全ての工程で、EUの定めた検査を受ける必要がある。 ゲパ
ランドガルテン
ピープルツリー
ヴィヴァーニ
Australian Certified Organic(AOC:エーオーシー)
エーオーシーマーク オーストラリア オーガニックおよびバイオダイナミック農産物のオーストラリア最大の認証機関。
Canada Organic Regime(COR:シーオーアール)
シーオーアールマーク カナダ カナダ国内の有機認証制度。カナダ食品検査機関(CFIA)がロゴの使用を規制している。
Demeter(デメター)
デメターマーク ドイツ ドイツのオーガニック認証機関。バイオダイナミック農法やビオディナミによって生産された農作物と、厳しい基準にクリアした加工品のみ認証を許される。世界で最も厳しい認証基準と言える。欧米では認証されることは一種のステイタスになっている。
Bio Siegel(ビオシーゲル)
ビオシーゲル ドイツ ドイツ政府認定、オーガニック認証の統一規格。EUの認証マークであるユーロリーフへの併記のみ認められており、単体での掲載は不可とされている。
ASOIL ASSOCIATION(ソイルアソシエーション)
ソイルアソシエーション イギリス イギリス最大の有機認証機関。「健康な土壌が健康な植物を育、それが健康な体を生んでいく」という理念のもと、英国土壌協会として設立。EUや国内の他の認証と比較しても、より厳しい条件を設けるなど、オーガニックの普及に大きく貢献している。
ICEA(イチェア)
イチェア イタリア イタリアを代表するオーガニック認証機関また動物実験も禁止しています。成分・製造・容器 全て厳しい検査項目を設けクリアした商品のみを認証する国際的認証機関。
NON GMO認証
NonGmoマーク アメリカ Genetically modified organism アメリカで設立された遺伝子組み換え作物を使用していない食品に対する認証。

 

オーガニックを選択している人はセレブが多い!?

オーガニックサラダを持つ女性

ところで、オーガニックと聞くと、海外セレブや日本の芸能人などの、有名人が積極的に選んだり、SNSなどで発信したりしている印象はありませんか?価格も高めだし、なんと無くおしゃれに聞こえるし・・・。
「オーガニック」という言葉から連想される他のキーワードや、「オーガニック」な印象を受ける有名人について調べてみました。

オーガニックとヴィーガニズムについて

近年よく耳にするようになった「ヴィーガン」「ヴィーガニズム」とは、「人間は不可能ではない限り動物虐待搾取することなく生きるべきであるという主義。
意志をもって、動物性の食物や衣類・コスメなどを選択しない思想だと認識しました。

出典:Wikipedia-ヴィーガニズムhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィーガニズム

オーガニックとフェアトレードについて

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」
オーガニック栽培や、それに似た取り組みでも挙げましたが、チョコレートに使用するカカオなどは、積極的に生産者への支援や公平な取引が行われている代表的な作物のひとつです。

出典:フェアトレードジャパン-「フェアトレードとは」
https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/course.php

 

「オーガニック」な選択をしている!?有名人はこんな人がいます

アリアナ・グランデ

アメリカを代表する歌姫であり、ヴィーガンで有名なセレブといえば真っ先に彼女の名前が挙がるほど有名ですね。2013年に観た映画の影響でヴィーガンになることを決意したとのこと。理由としては、自分の健康はもちろん、動物愛護の気持ちが強いようです。どんなチョコレートを食べているのか教えてほしいです。

ビリー・アイリッシュ

独特な曲調で一声を風靡したビリー・アイリッシュも、ヴィーガンなセレブとして有名です。好きな食べのもとして「ピーナッツバター・チョコレートチップ・クッキー」をSNSにアップしていたとのこと。どこのチョコレートチップを使っているのか気になります。

レオナルド・ディカプリオ

30代以上でこの名を知らない人はいないと思われる有名ハリウッド俳優。この方は、ヴィーガンではなく、ベジタリアンだそうです。ベジタリアン・ヴィーガン食品の製造会社に投資をするなど、食に関して積極的に活動をしているとのこと。

ローラ

日本で活躍していたモデル兼タレントのローラさんも有名なヴィーガンのひとり。現在はアメリカのカルフォルニア州で生活をしているとのこと。オリジナルアパレルブランドで使用する段ボールは、カカオの皮から作られているそうですよ。そんな使い道もあるのか!

藤原史織(元ブルゾンちえみ)

「35億…」のネタで記憶に新しい、元お笑い芸人の藤原史織さんも、ヴィーガンであることを公表しているそうです。旬な情報をたくさん知っていそうなので、オーガニックなチョコレートやスイーツにも詳しそうな印象が・・・

サンプラザ中野

ミュージシャンであるサンプラザ中野さんは、10年もの歳月をかけて、徐々にヴィーガンになったとのこと。私の地元山梨県にあるマクロビカフェにいらっしゃっていたので印象に残っています。

 

オーガニックチョコレート3つの課題

ここまでオーガニックチョコレートの良い点をピックアップしてきましたが、もちろん課題もあります。

製造・輸送コストがかかるため値段が割高

オーガニックチョコレートは、一般的な板チョコに比べると、約3〜10倍ほど値段が高い商品が多いです。理由は想像できると思いますが、製造・輸送コストが高いという点が大きな要因です。原材料の栽培や、添加物を控えた加工、そして徹底管理のもと行われる輸送など・・・多くの手間隙が値段に影響しています。
また、カカオ生産者への取り組みを行なっている場合は、その分の費用が反映しているケースもあります。生産者の生活保障や、技術支援、教育などの根本的な部分に関わることは、今後のチョコレートには切っても切り離せない課題とも言えそうです。

 色やフレーバーなどのバリエーションを増やしにくい

人気のショコラティエやコンビニに並ぶチョコレートの中には、色鮮やかでさまざまな形状のものを見ることができます。しかし、オーガニックチョコレートを調べると、その多くがバータイプ(一般的な板チョコの形状)であることが分かります。原材料を厳選する結果、表現できる色や形、フレーバーに制限があるのも事実と言えるです。
製造に関わる人の技術向上も、おいしいオーガニックチョコレートの課題のひとつでしょう。

購入できる場所が限られる

オーガニックチョコレートは、購入できる場所が限られる点も、大きなデメリットと言えます。まさに、今回の私のように地元のスーパーでは購入できないケースもあるでしょう。もちろん、インターネット通販を活用すれば、多くのオーガニックチョコレートが購入できますが、「ちょっとお昼に甘いものがたべたいなぁ」とか「仕事帰りに家族に買って行ってあげよう」などの気軽なお買い物の選択肢からは外れてしまいます。
今後需要が高まれば、気軽にチョイスできる機会が増えるかもしれませんね。

 

ギフトに自分用に。オーガニックチョコレート厳選8選!【食レポあり♪】

大切な人に贈りたい。高級オーガニックチョコレート3選!

※2023年7月閉店予定※【サマーバード】デンマーク王室認証の高級ショコラティエ

サマーバード外観写真

サマーバード商品写真

デンマークでミカエル・グロンルッケにより創設されたサマーバードは、デンマーク王国の政府より100%オーガニックであるという認定を受けビーントゥーバーを製造しています。東京の青山にあるラボにはカフェも併設されており、コーヒーやチョコレートドリンクを提供しています。クリスマスやバレンタインの時期には、オンラインショップから限定商品が購入できるので、大切な人への特別な贈り物にいかがでしょうか。

名称 サマーバード(Summerbaird)
公式ホームページ https://www.summerbird.jp
オンラインショップ https://www.summerbird.jp/shop/
店舗情報 〒107-0062
東京都港区南青山5-5-20

出典
https://www.summerbird.jp

https://www.summerbird.jp/shop/ ※一部期間限定商品あり

 

 【ジャン=ミッシェル・モルトロー】日常からワンランクアップした高級感

ジャンミッシェルモルトロー本人の写真

ジャンミッシェルモルトロー商品写真

雑誌などでも目にしたことがある人も多いのでは無いでしょうか。フランス人ショコラティエのジャン=ミッシェルが自ら産地に赴き、カカオ豆の選定や焙煎を手掛け、各地のカカオの個性を生かしながら作り上げるビオショコラ(オーガニックチョコレート)のコンセプトは「世界で一番優しいショコラ」。日常から少し目線を変えたブランドコンセプトや、上品で高級感のあるパッケージは、特別な日の贈り物にぴったり。オンラインショップの他にも、バレンタインシーズンには百貨店などで購入できるのも嬉しいですね。

名称 ジャン=ミッシェル・モルトロー
(Jean Michel Mortreau)
公式ホームページ https://www.jmm-chocolate.jp
オンラインショップ https://jmm-chocolate.shop-pro.jp
バレンタインシーズン販売店リスト https://www.jmm-chocolate.jp/shop-list/

出典
https://www.jmm-chocolate.jp

 

【フランズチョコレート】店舗は関西にしかレアなショコラティエ

フランズチョコレート京都店の写真

フランズチョコレートの商品写真

経営学学位を取得して1965年にワシントン大学を卒業したフラン・ビゲローが、パリ旅行での経験をきっかけにオープンしたのがはじまりという、面白いストーリーを持つショコラティエです。日本では、京都と神戸にのみ店舗があり、一部商品をオンラインで購入することができます。ブランドを代表するソルトキャラメルアソートの他、シンプルなバーやホットチョコレートなども購入できるため、贈る相手の好みに合わせて選ぶのも楽しそうですね。

名称 フランズチョコレート
(FRAN’S CHOCOLATE)
公式ホームページ https://franschocolates.jp
オンラインショップ https://shop.franschocolates.jp
店舗情報 【京都店】
〒604-8032
京都府京都市中京区河原町三条下ル山崎町251 京都BAL1F
【神戸店】
〒650-0021
兵庫県神戸市中央区三宮町3丁目6-1 神戸BAL1F

 

その他、高級チョコレートをお探しの方には、こちらの記事がおすすめ!
【2022年版】人気の高級チョコレート20選!価格・シーン別に紹介

 

実際に食べてみた。ネットやコンビニ・スーパーで手に入るオーガニックチョコレート5選!

【Raaka(ラーカ)】 バナナフォスター

ラーカ商品写真1 ラーカ商品写真2
ラーカ商品写真3 ラーカ商品写真4

かわいらしいパッケージと程よいサイズ感。開いてみると、一番外側のパッケージの内側には、カカオの取引方法などが記載されています。チョコレート自体は銀色の紙に包んであり、「Raaka」の文字とナミナミ模様で中もかわいい!
いわゆる「バナナ!」フレーバーを想像して食べると、そこまで強い風味ではなく、自然な果実味が口にひろがる優しい味わいでした。チョコレート自体は、苦味も酸味も少なく、食べやすい印象です。バナナフォスターのコクや、加熱されたバナナのフルーティーさが、後を引く美味しさ。他のフレーバーも食べてみたい…

製造国 アメリカ(ニューヨーク)
原材料 有機カカオマス、有機砂糖、有機カカオパウダー、有機バナナ、有機バニラパウダー
認証マーク 有機JAS、USDA、コーシャ認定、NON GMO認証
私の購入先 Amazon
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公式オンラインショップ https://kenfs.jp/raaka/index.html

 

【People Tree(ピープルツリー)】 ホワイト・ヘーゼルミルク

ピープルツリー商品写真1 ピープルツリー商品写真2
ピープルツリー商品写真4

日本生まれの有名なオーガニックチョコレートといえば、こちらを思い出す人も多いのではないでしょうか。
かわいいパッケージを開けると、やはりパッケージの内側にはブランドコンセプトや想いなどが書いてあります。チョコレート自体はしっかりと梱包されており、開き方の図説付き!さすが日本生まれの細やかさ。
乳製品不使用でヘーゼルナッツミルクを使用してつくられているホワイトチョコレート。リッチな味わいなのに、後味はすっきりとしていて、植物性ならでわのおいしさでした。ヘーゼルナッツの香りが香ばしく、あっという間にひとつ食べられてしまいそうです。

製造国 日本
原材料 有機粗糖、有機ココアバター、有機ヘーゼルナッツ、有機イヌリン、食塩/バニラ香料(一部に乳成分を含む)
認証マーク 有機JAS、ユーロリーフ、世界フェアトレード連盟(WFTO)保証
私の購入先 駅ビルの雑貨店
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公式オンラインショップ https://www.peopletree.co.jp/index.html

【ViVANI(ヴィヴァーニ)】 ダークチョコレート オレンジ

ヴィヴァーニ商品写真1 ヴィヴァーニ商品写真2
ヴィヴァーニ商品写真3 ヴィヴァーニ商品写真4

おしゃれとしか言いようがないパッケージと、ずっしりとした重厚感。自分用にも良いですが、ちょっとしたお礼や贈り物にも最適な特別感があります。パッケージを開くと、こちらも内側には生産地や農園への取り組みが書かれています。
口に入れた瞬間広がるオレンジの香りがたまりません。チョコレートとオレンジって相性抜群ですよね。チョコレート自体は酸味が少なめで、しっかりとした苦味のあるおいしさ。かなり厚いのに、口の中でサーっと溶けて無くなってしまうのが印象的でした。

製造国 ドイツ
原材料 有機カカオマス、有機ケインシュガー、有機カカオバター、有機オレンジ精油、(一部に乳製品を含む)
認証マーク 認証マーク 有機JAS、ユーロリーフ、ヴィーガンマーク
私の購入先 成城石井
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公式オンラインショップ

 

 【LANDGARTEN(ランドガルテン)】 フリーズドライチェリー ダークチョコ

ランドガルテン商品写真1 ランドガルテン商品写真2
ランドガルテン商品写真3

写真を見てお気づきの方がいるかどうか分かりませんが…撮影前に痺れを切らして開封してしまった痕跡が残っていますが多めに見てください。仕事の合間のおやつタイムや、同僚へのちょっとした差し入れに最適な小袋入りが嬉しいですね。
つやっとしたチョコレートは、粘度が少なめでホロっとした食感です。中のチェリーは、ねっちり系とサクサク系の丁度中間くらいでした。サワーチェリー特有の香りと酸味に、苦めのチョコレートが大人の味わいです。コーヒーやラム酒と一緒に食べるとおいしそう…(おやつタイムにお酒はNGですが)

製造国 オーストリア
原材料 有機ダークチョコレート(有機カカオマス、有機甘蔗糖、有機ココアバター、有機低脂肪ココアパウダー)、有機アマレナチェリー(有機サワーチェリー、有機転化糖シロップ) 、有機砂糖、有機ブドウ糖/アラビアガム、乳化剤(レシチン)、香料、(一部に小麦・大豆・乳成分を含む)
認証マーク 認証マーク 有機JAS、ユーロリーフ、ヴィーガンマーク、フェアトレード
私の購入先 Amazon
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公式オンラインショップ https://www.omochabako-webstore.jp/SHOP/182315/182319/list.html

 

【GEPA(ゲパ)】 ダークチョコレート70%

ゲパ写真1 ゲパ写真2
ゲパ写真3 ゲパ写真4

大きいサイズと小さいサイズがありますが、小さい方を購入してみました。パッケージには中身のイメージ写真が使用されているのですが、実はちょっと珍しいデザインですよね。中の味を想像してしまいます。開いてみると、チョコレート自体は透明のセロファンに包まれています。
チョコレートの味自体は、こちらが一番特徴的に感じました!ナッツ感というか、青々しい風味を感じます。使用されているカカオの味なのでしょうか。こんな風に味わいが違ってくると、他の商品も試してみたくなります。

製造国 ドイツ
原材料 有機カカオマス、有機マスコバド糖、有機ココアバター、有機ココアパウダー

フェアトレード原材料:100% / オーガニック原材料:100%

認証マーク 有機JAS、ユーロリーフ、ヴィーガンマーク
私の購入先 Amazon
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公式オンラインショップ https://www.omochabako-webstore.jp/SHOP/182315/182319/list.html

 

たぶんナチュラルローソンにも置いてある。そして山梨県にナチュラルローソンはない。

 

 購入できる実店舗をご紹介

1.ビオセボン

ビオセボンはパリ生まれのオーガニックスーパーマーケットです。一部商品が、個包装ではなく量り売りで購入できるバルクショップの一面もあります。その名前の由来は、まさに「ビオ(=オーガニック)」「ボン(良い、おいしい)」という言葉からできているそう。

ビオセボンが提案するのは「日常使いのオーガニック」。オーガニックという言葉が、まだ少しだけ非日常な方も多いはず。(私もその1人です。)ビオセボンでは日常に必要となるあらゆる食品の多くがオーガニック製品や体や自然に優しい商品になっており、いつものお買い物から取り入れやすい、まさに身近なオーガニックスーパーマーケットです。

もちろん、オーガニックチョコレートも販売しており、種類も多様なため、近くにお住まいの方や、近くに遊びに行く用事がある人は、ぜひ立ち寄って見てください。

公式サイト https://www.bio-c-bon.jp/concept/
オンラインショップ https://www.bio-c-bon.jp
店舗リスト https://www.bio-c-bon.jp/shop/

2.成城石井

日本や世界の各地から、選りすぐりの食品が揃えられている成城石井は、足を運んだことがある人も多いはず。私としては、山梨県にも店舗があることから、最も利用する確率が高いスーパーでもあります。高品質でこだわりのあるラインナップが、いつ眺めても楽しく、買うものがなくてもつい立ち寄ってしまいがちです。

チョコレートも、多様に取り扱われており、オーガニックチョコレートもお好みのものが選べます。駅ビルに入っているケースも多いと思うので、仕事帰りにふらっとオーガニックチョコレートをさがしてみてください。

公式サイト http://www.seijoishii.co.jp
オンラインショップ https://www.seijoishii.com
店舗リスト https://www.seijoishii.co.jp/shop/

3.カルディ

ファンの多い印象のあるカルディも、日本や世界各国のバラエティ豊かな食品が所狭しと並んでいて、立ち寄るだけでも楽しい場所ですよね。いつものお気に入り商品を買うのもよし、店舗の隅から掘り出し物を探し出すもよし、カルディに入ったら、気がつくと時間が経っていた・・・なんて人も多いはず。

こちらもオーガニックチョコレートの取り扱いがあります。自分では見つけられない場所におすすめ商品が陳列していることもあるかもしれません。店員さんが忙しくなさそうな時に(そんな時あるのでしょうか)聞いてみるのも良いですね。

公式サイト https://www.kaldi.co.jp
オンラインショップ https://www.kaldi.co.jp/ec/cmShopTopPage1.html
店舗リスト https://map.kaldi.co.jp/kaldi/top?account=kaldi&accmd=0

4.こだわりや

「主役は人と自然」という言葉を掲げる、まさに名前の通り、こだわりの商品ラインナップの食品スーパーです。化学的な農薬や肥料、合成添加物などを極力含まない国内産原料の食品、日本産、外国産オーガニック食品を取り扱っています。

実店舗も多いですが、オンラインショップが充実しているので、地方在住者も利用しやすいのが嬉しいですね。オーガニックチョコレートの種類も豊富なので、ぜひ覗いて見てください。

公式サイト https://www.kodawariichiba.com
オンラインショップ https://www.kodawariichiba.com/webshop/
店舗リスト https://www.kodawariichiba.com/shoplist/

 

チョコレートの他にも、代表的なオーガニック食品ピックアップ

さまざまなオーガニック製品がありますが、代表的なものを挙げてみます。どれもスーパーなどの身近な場所で手に入りやすいオーガニック製品ですので、見かけた際はぜひ手に取ってみてください。

オーガニックコーヒー

オーガニックワイン

オーガニックワイン

オーガニックオイル

まとめ

うさぎのチョコレートを抱える子供

この記事を読んでオーガニックチョコレートと一般的なチョコレートの違いが少しでも分かるようになっていたら嬉しいです!
健全な土壌が人を育て、イキイキと働く人はおいしいチョコをつくり、それを食べる人は心身ともに健康でいられる。おいしいオーガニックチョコレートに携わるさまざまな要素が「良い循環」を作り出していることを知ることができました。
気軽に買えるいつものチョコもまだまだ一緒に居てほしい癒しのおやつですが、オーガニックチョコレートも積極的に選択していきたい大切な存在になりそうです。

 

引用一覧

農林水産省-有機加工食品の日本農林規格https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-172.pdf

ジブン農業-意外と知らない有機栽培と無農薬栽培の違いhttps://www.sangyo.net/contents/myagri/organic-cultivation.html

ELEMINIST-食べられる森「アグロフォレストリー」とは? そのメリットと成功事例を解説https://eleminist.com/article/551
ガーナにおけるカカオ・サスティナビリティの要諦と展開https://core.ac.uk/download/pdf/51450737.pdf

持続可能な原料調達への取組https://www.maff.go.jp/j/shokusan/fund/attach/pdf/esg-1.pdf

農林水産省-有機加工食品の日本農林規格https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-172.pdf

ORGANIC-CERTIFICATIONS-主なオーガニック認証の概要https://www.barry-callebaut.com/ja-JP/manufacturers/organic-certifications

WRITER
カカオロジスト・ライター
雨宮 麻美
Asami Amemiya

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