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食とライフスタイル

自分の好みにあう美味しいコーヒーの入れ方(淹れ方)を知る 入れ方の種類と手順・味の違い・おすすめ器具や動画まで

2022.6.29

家でコーヒーを楽しむ方の中にはお店で味わうような味が再現できず、なぜだろう、と疑問を持った方もいるのではないでしょうか。今回はコーヒーの入れ方の種類を紹介し、また、そのコツやおすすめ器具などを紹介します。是非、コーヒーの入れ方・コツを知り、自分好みのコーヒーを片手にワンランク上のおうち時間を過ごせるようになりましょう!

コーヒーの美味しさとは

コーヒーの味わいとは

 コーヒーの入れ方を考える前に、ゴールとなるコーヒーの美味しさについて理解しましょう。自分が好きな味、コーヒーのどこを気に入っているのかを知っていると今後のコーヒーの入れ方の紹介についても理解がしやすくなりますよ。

 

1−1コーヒーは酸味と苦味のバランスを味わう

 

 人が口の中で感じる味覚には5つの種類があります。「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」「旨味」です。コーヒーはその中でも特に「酸味」と「苦味」が特徴的な飲み物です。

 コーヒー豆そのものが持つ味のバランスが焙煎、抽出の課程で調整されて、最終的にコーヒーとして完成します。

 

1−2バリスタ秘伝の「味わい判定表」を見てみよう

引用:コーヒーの味はどう表す?バリスタ秘伝の「味わい判定表」がすごい

 では、自分がどのような味が好みなのか皆さんは把握しているでしょうか。例えばすでに好きなコーヒーがある方は、そのコーヒーがバリスタ秘伝の「味わい判定表」でどのあたりに位置しているか見てみると良いでしょう。

 画像は、世界大会で優勝経験もあるバリスタ井崎英典さんが著書『ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方』で紹介している味わい判定表です。

 縦軸がコーヒーの濃度、横軸が酸味と苦味で表現されています。

 

1−3自分の好みの珈琲の味を知ろう

味わい判定表に好みを入力

 味わい判定表で、自身が好きなコーヒー豆がどの位置に属しているかを見てみましょう。

 例えば、ライターですと、まろやかなものが好みです。そうすると、コーヒー豆を購入する際もこれを指標に近い味が出せるコーヒー豆を購入するのがいいだろう、ということになるのです。

 

1−4コーヒー豆を持っている場合は豆の個性を最大限に引き出す方法を考えよう

 

 一方、コーヒー豆をすでに持っている場合は、この味わい判定表を元にどのような味わいのマメかを把握する、またはパッケージの説明などからどのあたりの味わいを持つものなのかを検討をつけることができます。

 その味わいに対してどの入れ方で入れると好みに近づきそうか、またはその豆の最大限の美味しさを引き出せるのはどの入れ方か、と考えるのがよいでしょう。

 

1−5器具を持っている場合は器具の特徴と相性がいい豆を探してみよう

 

 その他、器具をすでに持っている場合は、その入れ方と相性が良い豆を購入するのがいいでしょう。入れ方は特に濃くなるか薄くなるかを左右します。

 また、もし自分の好みから離れている抽出結果になるような器具であれば思い切って買い替えてしまうのも手かもしれません。

 

入れ方の前にコーヒーの材料

コーヒー豆

 次に、コーヒーの材料について確認します。入れ方が正しく選択できていても材料が理由で味がうまく出せない可能性もあるのです。

 

2−1コーヒー豆は原則新鮮なものを選ぼう

 

 どのような味わいかに関わらず、豆は新鮮なものを選ぶのが基本です。新鮮なものを選ぶべき理由は「パッケージに書いてある想定の味わいをそのまま味わうため」です。

 焙煎後時間が経つと、豆は酸化してしまいます。参加が進むと味が出にくくなったり、味わいそのものが変化してしまうので、基本的には焙煎後2週間〜1ヶ月以内を目安に使用するのが最もよい、と言われています。

 

鮮度を保つ保存が気になる方はこちらの記事もどうぞ

コーヒー豆の最適な保存方法は?鮮度と風味を保つ秘訣を保存期間ごとに徹底解説!おすすすめ保存容器も紹介

 

2−2コーヒー豆の挽き方は味の出方や舌触りを左右する

 

 次に、コーヒーの挽き方です。コーヒーの挽き方は味の出方や、抽出方法によっては舌触りに影響するものもあります。

 基本的には細かく挽けば挽くほど味は出やすくなります。そのため、エスプレッソマシンなどで利用する粉は極細挽きを利用することになります。

 一方、細ければ細かいほど微粉と呼ばれる細かい粒子が出やすくなるため、抽出方法によってはコーヒーに微粉が混じり舌触りがザラザラします。

 また、使用する道具によって挽いた粉の粒度が均一になるかどうかが変わってきます。コーヒー豆専用のグラインダーを使用すると粒度が均一になるので、安定した味が出やすくなるのです。慣れてくれば、専用器具を使用するのもいいでしょう。

 

2−2水は焙煎した土地の水質によって最適なものが異なる

 

 水はコーヒー豆を焙煎した土地により選ぶのがおすすめです。日本で焙煎された豆であれば「軟水」を選ぶのがおすすめです。

 「軟水」は水に含まれるミネラル量の程度による指標で、1リットルあたり約30〜80グラムが含まれている水です。日本の水は概ねその範囲に収まります。(ただし、一部硬水に当たるものもあるので、実際に購入する際はパッケージに軟水と書いてあるかどうか、ミネラルの量がどう表示されているかを確認するようにしてください。)

 なぜ地域によって異なるかというと、焙煎士が味の確認に使用した水の硬度と実際に飲む際の水の硬度を揃えた方が、焙煎士が想定した味が出るためです。

 

コーヒーの入れ方の種類

 

 そして、コーヒーの入れ方です。コーヒーの入れ方は複数あります。3章ではどのようなものがあるのか種類を紹介します。

 

3−1コーヒーの入れ方には透過法(とうかほう)と浸漬法(しんしほう)がある

 

 コーヒーの入れ方には2種類あります。重力や圧力を利用して水にコーヒー豆(粉)やフィルターをくぐらせて抽出する透過法と粉と水を一度に混ぜて抽出する浸漬法ですまた、また、この2つを組み合わせたハイブリットな抽出法もあります。

 それぞれの特徴を知ると、コーヒーの味わい方が広がります。みていきましょう。

 

3−2透過法にはペーパードリップ・ネルドリップ・エスプレッソ

 

 透過法は重力や圧力を利用して水にコーヒー豆(粉)やフィルターをくぐらせて抽出する抽出方法です。一般的な入れ方の中では紙のフィルターで濾過したペーパードリップ、布のフィルターで濾過したネルドリップ、強い圧力を利用してコーヒーを抽出するエスプレッソがあります。

 

3−2−1ペーパードリップにはメリタ式・カリタ式・コウノ式

 

 ペーパードリップにはメリタ式・カリタ式・コウノ式など、メーカーに寄って異なるドリッパーが発売されています。それぞれに味の出方の特徴があるので、4章で触れるようにします。

 

3−3浸漬法にはマキネッタ・サイフォン・コーヒープレス(フレンチプレス)

 

 浸漬法は一度に混ぜて抽出する方法です。

 専用器具に直火をかけて粉と水を混ぜ合わせるマキネッタ、蒸気圧を利用して粉と水を混ぜ合わせるサイフォン、粉に水を注ぎピストンの容量で粉を沈めてコーヒーを抽出するコーヒープレスなどがあります。

 

3−4ハイブリットにはエアロプレス・クレバードリッパー

 

 また、透過法と浸漬法を組み合わせたハイブリットな入れ方もあります。空気圧を利用して抽出するエアロプレス、ドリッパーにネジが付いており、粉と水を混ぜ合わせた後に濾過するクレバードリッパーなどです。

 これらは2つの方法のいいとこ取りをした近年注目を集めている抽出方法です。

 

 ここからはその中でも代表的な5つの抽出方法を入れ方のコツやおすすめメーカー、動画なども合わせて紹介します。尚、おすすめ器具は初心者が今後長くコーヒーを楽しむための最初の1つとしておすすめなもの、を掲載しています。

 

代表的な入れ方の紹介 ペーパードリップ

ペーパードリップ

 まずは、最も有名な抽出方法と言っても過言ではない、ペーパードリップの紹介です。

 

4−1ペーパードリップは紙のフィルターにコーヒーの粉を入れてドリップすること

 

 ペーパードリップの手順は以下のとおりです。

 1:紙のフィルターをセットしたドリッパーにコーヒーの粉を入れます。

 2:粉の上に少量のお湯を注いで粉を蒸らします。

 3:お湯を注いでコーヒーを抽出します。

 ドリッパーとフィルターさえあればマグカップの上に載せて抽出が可能なため、一番手軽な抽出法でしょう。

 

4−2メリタ式・カリタ式・コウノ式の違いはドリッパーとフィルターの違い

 

 道具の中で特徴的なのはドリッパーです。ドリッパーの形にはいくつか種類があります。形により抽出の加減が異なるので、いずれも試してみるとよいでしょう。ここでは代表的な3種類であるメリタ式・カリタ式・コウノ式を紹介します。

 

4−2−1メリタ式

メリタ ロゴ

 引用:Wikipedia

 メリタ式は台形のドリッパーです。フィルターも台形型のものを使用します。底には1つの穴が空いており、そこからコーヒーの抽出液が落ちる形となっています。

 穴が1つだからこそ、お湯の流れる速度が一定になり、安定的な抽出を実現します。また、同じく穴が1つであるためお湯の流れ出る速度が遅く、味が濃く抽出できるのです。

 メリタは1908年にドイツのドレスデンでで生まれ、世界で初めてペーパードリップシステムを生み出した会社です。長く愛された名品を是非使用してください。

 

4−2−2カリタ式

カリタ ロゴ

 引用:Wikipedia

 カリタ式は台形のドリッパーです。フィルターも台形型となります。独自の3つ穴構造が特徴で、メリタ式と比較するとお湯の流れる速度が早くなります。

 お湯の流れる速度が早いため、味が出すぎている、ということがなく、あっさりと飲みやすいコーヒーが抽出ができます。爽やかな酸味を楽しみたい場合に使用するのがおすすめです。

 カリタは1958 年に創業した、日本で唯一のコーヒー器具専門メーカーです。日本の喫茶店文化を支えてきたドリッパーでコーヒーを楽しんでください。

 

4−2−3コーノ式(KONO)

珈琲サイフォン株式会社 ロゴ

引用:公式サイト

 コーノ式は円錐形のドリッパーです。フィルターも円推形のものを使用します。

 また、リブと呼ばれるフィルターを支える突起が下部にだけついているのも特徴的です。それにより、フィルターの傾斜が上だけ膨らんだような形になって、雑味を抽出しない仕組みになっています。また、抽出速度にも変化がつけられており、コク深い味わいが楽しめると言われています。

 コーノ式は日本のコーヒーサイフォン株式会社が販売するドリッパーです。コーヒーの苦味とクリアな味わいを楽しみたい方は是非使用してください。

 

4−3入れ方のポイントは蒸らし・お湯の温度・お湯を注ぐ速度

 

 入れ方のポイントを3つ紹介します。

 

 1つ目は粉の蒸らしです。ドリッパーにセットした粉に少量のお湯をまんべんなく注ぎ、一定時間を置きます。これにより粉が水分を含み、コーヒーの旨味を出しやすくします。蒸らさない場合は、味が出にくくなるため、薄い味になってしまってコーヒーの旨味を味わいにくくなってしまいます。

 

 2つ目はお湯を注ぐ速度と位置です。コーヒーにお湯を注ぐときは速度を一定にすると味が均一に出て、余すことなく味わうことができます。また、注ぐ際の位置はドリッパーの縁に沿わせず土手のように粉を残して一回り小さい範囲に注ぐ方が望ましいです。端まで注いでしまうと、お湯を注いだ際に出てきた泡に含まれる雑味まで流れ落ちてしまい、純粋なコーヒーの旨味を味わいにくくなります。

 

4−4おすすめの器具

 おすすめの器具を種類別に紹介します。

4−4−1 メリタ アロマフィルター

メリタアロマフィルター

引用:公式サイトより

価格
(メーカー希望小売価格)
517円(税込み)
メーカーメリタ
特徴・台形×1つ穴のメリタ方式
・計量スプーンもセット。初めてのひとつにおすすめ
公式サイトhttps://www.melitta.co.jp/melitta-hh-pourover/aromafilter.html

4−4−2 カリタ ロト(ブラウン)

カリタ ロト(ブラウン)

引用:公式サイトより

価格
メーカー希望小売価格
1,045円(税込み)
メーカーカリタ
特徴・台形×3つ穴のカリタ式(もっともクリアな味わい)
・インテリアに馴染むブラウンやブラックの陶器ドリッパー
公式サイトhttps://www.kalita.co.jp/products/dripper/1923

4−4−3 コーノ

コーノ式 名門ドリッパー

引用:コトゴト

価格
メーカー希望小売価格
1,001円(税込み)〜
メーカー珈琲サイフォン株式会社
特徴・円錐×1つ穴のコーノ式
・環境ホルモンのでない(ビスフェノールフリー)コポリエステル樹脂を利用した素材にもこだわったドリッパー
公式サイトhttps://coffee-syphon.co.jp/

4−5おすすめの動画

 おすすめの動画を時間ごとに紹介します。

 4−5−1 約3分 佐野俊郎さんのコーヒーハンドドリップ pour over coffee brewing

 

 3分動画だと説明はほぼありませんが、流れるような手際に感動します。こんなふうに入れられると幸せですね。佐野俊郎さんは日本コーヒー文化学会会員で、珈琲講師もされる方です。

 使用しているドリッパーの説明はありませんが、メリタのドリッパーのように見えます。

 

 4−5−2 10分以内 コーヒーマイスターが教える!おいしいコーヒーの淹れ方|Re:CENO

 柔らかなブラウンのスタジオで丁寧にコーヒーの入れ方を案内している動画です。使用しているドリッパーはカリタ ロト ブラウンです。抽出の量・時間もわかりやすく、上からのアングルも多数出てくるので、動画を見ながら自分でも入れてみるのにおすすめです。動画を見ながら入れてみて、自分の環境や好みに合わせて時間を調整してみるのもいいですね。

 

 4−5−3 10分以上 世界一美味しいコーヒーの淹れ方 〜ワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典が教える6つのポイント〜

 本ページでも参考にしている書籍『ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方』の作者井崎英典さんの動画です。ドリッパーはコーノ式、ではなくハリオのセラミックドリッパーです。井崎さんの入れ方の解説は他の珈琲講師の方とは違う情報が多く含まれており、驚くかもしれませんが、慣れてきたら是非この手順で入れてみてください。

 

代表的な入れ方の紹介 ネルドリップ

ネルドリップ

 続いてはネルドリップです。お手入れの手間があるため、慣れてきた方向けの抽出方法です。

 

5−1ネルドリップは布のフィルター(ネル)にコーヒーの粉を入れてドリップすること

 

 ネルドリップの手順はペーパードリップと同様です。違いは、ネルドリップは布(フランネル)のフィルターを利用してコーヒーを抽出します。

 フィルターに紙ではなく布を利用するため、ペーパードリップに比べ、油分が残りやすく、粉は残りにくい抽出方法です。味わいは比較するとまろやかになります。

 ネルは洗って何度も利用が可能です。環境にも優しい抽出方法ですが、煮沸消毒などのお手入れの手間があります。

 

5−2入れ方のポイントは粗挽きの豆を使用すること

 

 ネルドリップの入れ方のポイントは粗挽きの豆を使用することです。ネルドリップは布のフィルターを使用しているため、紙のフィルターに比べると目が荒いです。そのため、細引きの粉を使用してしまうと目詰まりが起こり、うまく味を抽出できなくなってしまします。ネルドリップは粗挽きの豆を使用しましょう。

 

 また、ペーパードリップのポイントを押さえておくとよいでしょう。

 

5−3おすすめの器具 ドリップポット・ウッドネック

 おすすめの器具を紹介します。

ハリオ ネルドリップ

価格
メーカー希望小売価格
3,850円(税込み)〜
メーカーハリオ
特徴・お手頃価格でプロおすすめのネルドリップのまろやかな味わいを楽しめる
・くびれ部分にはオリーブの木を使用
公式サイトhttps://hario-official.net/collections/clothdrip/products/dpw-1

5−4おすすめの動画

 おすすめの動画を時間ごとに紹介します。

 5−4−1 5分以内 [HARIO]ネルドリップで淹れるコーヒーの淹れ方 [ドリップポット・ウッドネック]

 

 ハリオが公式で紹介しているネルドリップの入れ方です。情報がコンパクトにまとまっているので非常にわかりやすいので1度は見てみてください。

 

 5−4−2 5分以上 コク深い究極のコーヒーは「ネルドリップ」で淹れる。NEL DRIP COFFEE

 ネルドリップと他のドリップの味わいの違いから始まり、器具の細かい紹介やお手入れもしっかりと解説してくれる動画です。時間にゆとりがあれば、是非見てもらえれば、ネルドリップを余すことなく楽しめます。

 

代表的な入れ方の紹介 マキネッタ

マキネッタ

 マキネッタはアウトドアでもよく使用される抽出方法です。見ていきましょう。

6−1マキネッタは直火式エスプレッソマシンのこと

 

 マキネッタは直火型エスプレッソマシンと言われる専用器具を使用してコーヒーを抽出します。手順は以下のとおりです。

 1:底のタンク部分に水を入れます。

 2:バスケットと呼ばれる場所に粉をセットします。

 3:直火に乗せると、水蒸気が発生し、その蒸気圧で粉と水が熱されて混ざり合い、コーヒーが抽出されます。

 4:専用器具からカップにコーヒーを注ぎます。

 

 マキネッタで抽出するコーヒーは非常に濃い味わいでエスプレッソと思われがちですが、エスプレッソではなく、モカコーヒーというコーヒーです。エスプレッソと比較すると微粉の混じりや苦味が出やすいという特性から、野性味を感じる味わいと言われます。

 一般的には砂糖やミルクをたっぷり入れて飲まれます。

 

6−2入れ方のポイントは細引きの豆を使用すること

 

 入れ方のポイントは細引きの豆を使用することです。エスプレッソと同じく圧力を利用してコーヒーをコク抽出する入れ方であるため、細く挽いた豆を使用するとより濃く、求める味わいが出せます。

 是非細挽きの粉を使用してください。

 

6−3おすすめの器具 MOKA EXPRESS

 おすすめの器具を紹介します。

モカエキスプレス

価格
メーカー希望小売価格
5,800円〜
メーカーBialetti
特徴・野性味のあるコクのある味わいが楽しめる
・アウトドア好きの方におすすめ
公式サイトhttps://bialetti.jp/index.php?dispatch=products.view&product_id=46

6−4おすすめの動画

 おすすめの動画を時間ごとに紹介します。

 6−4−1 5分以内 【ビアレッティ公式】モカエキスプレスの使い方

 

 公式の使い方動画です。英語が基本ですが、かんたんな単語でわかりやすいです。また、入れ方というよりはラテン系の明るい音楽で、使う楽しさを感じる動画になっています。是非雰囲気を味わってみてください。

 

 6−4−2 5分以上 ビアレッティ モカエクスプレスで美味しいコーヒー☕️を飲もう!キャンプ必須ギア⛺️マキネッタ 直火式

 こちらの動画はアウトドア感がある、屋外での撮影となっています。内容は入れ方に関するこだわりが詰まっています。登場する岩崎泰三さんは国際スペシャルティコーヒー鑑定士(CQI認定Qアラビカグレーダー)資格を持つ、珈琲をとても愛する方です。他にも数多くコーヒーに関する詳しい動画を発信されているので、ぜひ見てください。

 

代表的な入れ方の紹介 サイフォン

コーヒーサイフォン

 サイフォンは独特の見た目からファンが多い抽出方法です。こちらも経験者向けの抽出方法ですが、是非チャレンジしてもらいたい方法です。

7−1サイフォンはフラスコ内の水を沸騰させ、気圧の変化を利用してお湯を移動させながらコーヒーを抽出していく方法

 

 サイフォンは気圧を利用しています。抽出手順は以下のとおりです。

 1:スタンドにフラスコをかけ、フラスコに水、漏斗に粉を入れてセットします。

 2:フラスコに下からアルコールランプを当てて、加熱して蒸気を発生させます。

 3:上に漏斗を重ね、固定します。

 4:蒸気圧が発生し、水が漏斗に流れ込み、粉と混ぜ合わされます。

 5:混ざりあった状態で撹拌を行います。

 6:加熱をやめてもう一度撹拌します。

 7:フラスコが真空状態になるため、液体が漏斗からフラスコに移動し、コーヒーが抽出されます。

 

 サイフォンの仕組みは時間を統一すれば味を均一にしやすい、という特徴があります。

 また、器具の見た目が特徴的で、インテリアとしても愛好家が多い器具です。

 

7−2入れ方のポイントは撹拌で混ぜすぎないこと

 ポイントは2点あります。

 1つ目は優しく撹拌することです。既に粉には圧力がかかっています。そのため、撹拌を強くしすぎると雑味が出てしまう場合があるため、優しく撹拌するとよいでしょう。

 2つ目は火加減です。最初にフラスコを熱する時点でしっかりと加熱しておかなければ、低温で抽出することになり、予想外の雑味が出てしまう場合があります。

 また、火を消した後の再加熱も控えましょう。再加熱をすると、一度落ちてきたコーヒーが再度漏斗に戻ってしまい、より濃くなったり、雑味が出たりする可能性があります。

 

7−3おすすめの器具 ハリオ テクニカ

 おすすめの器具を紹介します。

ハリオ テクニカ

価格
メーカー希望小売価格
6,930円〜
メーカーハリオ
特徴・部品が多く、分解できるため、お手入れが簡単
・ジャパン サイフォニストの大会でも使用されている本格派
公式サイトhttps://hario-official.net/collections/syphon/products/tca-2

7−4おすすめの動画

 おすすめの動画を時間ごとに紹介します。

 7−4−1 〜5分以内 サイフォンでのおいしいコーヒーの淹れ方【UCC】

 

 UCCさんのサイフォンの入れ方動画です。最適な挽き具合や道具の扱いも丁寧に案内しています。優しい語り口と丁寧な説明、動画の色合いも柔らかなので、癒やされます。この動画だけで、基礎知識をしっかり理解できるでしょう。

 

 7−4−2 5分以上 ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ (JSC) 2016 佐藤成実

  サイフォンの動画では、大会の様子も見られたので、紹介します。日本のバリスタが順位を競うジャパン バリスタ チャンピオンシップのサイフォン部門がジャパン サイフォニストです。大会ではサイフォンの抽出技術を競います。見ていると本当に神業です。すぐにでもサイフォンコーヒーが飲みたくなりますね。

 

代表的な入れ方の紹介 コーヒープレス(フレンチプレス)

フレンチプレス

 コーヒープレスは元々は紅茶の抽出方法でした。豆本来の旨味を味わえるとしてプロに評価される抽出方法の1つです。

8−1コーヒープレスは専用の器具に粉とお湯を注ぎ、金属または布地でコーヒーカスを下に押し沈めてコーヒーを抽出していく方法

 

 コーヒープレスの抽出方法は以下のとおりです。

 1:粉とお湯を専用器具に入れます。

 2:蓋をして、4分ほど置きます。

 3:フィルターの付いたピストンで上から圧力をかけます。

 3:上澄みをカップに注ぎます。

 

 専用器具はプランジャーポットやフレンチプレス、ティーサーバー、カフェティエールなどの様々な名称で呼ばれます。

 ネルドリップよりも更にコーヒーの油分(コーヒーオイル)などが出るため、ダイレクトに豆の美味しさを感じることができます。

 

8−2入れ方のポイントは粗挽きの豆を使用すること

 

 入れ方のポイントは粗挽きの豆を使用することです。コーヒープレスは金属などの目が粗いフィルターで漉すため、コーヒーに微粉が残ることがあります。微粉が残るとザラザラとした舌触りとなり、苦手な方もいます。粗挽きの豆を使用すると良いでしょう。

 ちなみに、粗挽きを使用しても微粉は出る場合があります。気になる方は、濾し器も準備してチャレンジしてください。

 

8−3おすすめの器具 フレンチプレスコーヒーメーカー

ボダム フレンチプレス

価格
メーカー希望小売価格
3,520円〜
メーカーBodum
特徴・豆本来の味をダイレクトに味わえる
・フレンチプレスと言えばボダムと言われる有名メーカー
公式サイトhttps://www.bodum.com/jp/ja/1913-451bsa-y21-caffettiera

8−4おすすめの動画

 おすすめの動画を時間ごとに紹介します。 

 8−4−1 〜5分以内 フレンチプレスの淹れ方 – MARUYAMA COFFEE

 

 珈琲の名店として知られる丸山珈琲のコーヒープレス(フレンチプレス)動画です。ジャズのような軽快な音楽とともに、特徴がギュッとまとめられた動画になっています。

 

 8−4−2 5分以上 【徹底解説】フレンチプレス【基本】の使い方から濁らないコツをお教えします。|Nif Coffee(ニフコーヒー)コスパ抜群スペシャルティコーヒー専門店

 こちらの動画は濁らないコツを徹底解説した動画です。器具の細かい特徴から各工程をしっかり解説しています。また、ペーパードリップとの比較がとてもわかり易いので、購入を悩んでいる方も参考になる動画です。

 

代表的な入れ方の紹介 エアロプレス

エアロプレス

 エアロプレスは抽出が簡単で時間が短いため、アウトドアでの利用を中心に最近注目の抽出方法です。

9−1エアロプレスはカップの上に置いた専用の器具に粉とお湯を注ぎ、空気圧でコーヒーを抽出していく方法

 

 エアロプレスでの抽出方法は以下のとおりです。

 1:マグカップの上に専用器具を載せます。

 2:チャンバーと呼ばれる部分に粉をセットします。

 3:その上からお湯を注ぎ、混ぜたら1分程待ちます。

 4:真上から力を加えます。空気圧によりコーヒーが抽出されます。

 

 短時間で抽出ができることや圧力を加えるので、味がしっかりと出ることが特徴です。

 

9−2入れ方のポイントは真上から一定の速度で圧をかけること

 

 エアロプレスの抽出のコツは力を加える際に真上から一定の速度で圧をかけることです。

 圧力をかけるスピードにばらつきがあると圧力にむらが出て、抽出にむらが出てしまうため、想定外の雑味が出てしまったり、味の濃さが不十分だったりという可能性が出てしまいます。

 

9−3おすすめの器具 AeroPress Go(専用ペーパー350枚入)

エアロビ エアロプレスGO

価格
メーカー希望小売価格
5,500円(税込)
メーカーAEROBIE社(販売代理店小川珈琲)
特徴・短時間でしっかり抽出ができる。アウトドアでも活躍。
・フリスビーの製造会社AEROBIE社が世界で初めて開発した器具を小川珈琲が販売
公式サイトhttps://www.oc-shop.co.jp/i/4996

9−4おすすめの動画

 エアロプレスの抽出のおすすめ動画です。

 9−4−1 〜5分以内 基本の【エアロプレス/インバート式】コーヒー抽出方法【リアルタイム】THE COFFEESHOP《Brew Timer》

 

 エアロプレスの抽出にかかる時間を画面上でも大きく表示して短時間抽出の良さが伝わる動画です。本当に手軽にコーヒーが入れられるのがわかって、エアロプレスに興味をもってもらえるのではないでしょうか。

 

 9−4−2 5分以上 【チャンピオンの基本レシピ】エアロプレスの美味しい淹れ方・レシピ【Aeropress】

 エアロプレスのレシピ動画です。この動画では蒸らしを加えているので、スピード感は劣るかと思いますが、味を大切にした入れ方のポイントが満載です。また、入れた結果が成功か失敗かの目安も教えてくれるため、初心者でも安心して再現にチャレンジできるようになっています。

 

コーヒーの入れ方別難易度・味の出方の比較

コーヒーを楽しむ

 これまで、入れ方とポイントを紹介しました。最後に色々な視点でおすすめしていきたいと思います。

 

10−1入れ方の難易度 初心者には王道のペーパードリップがおすすめ

 

 難易度で考えると初心者に一番オススメな入れ方はペーパードリップです。

 粉にお湯を注ぐ、というシンプルな方法ということもありますが、器具の手に入れやすさや動画の豊富さなども考えると間違いなく一番オススメな方法です。迷う方は是非ペーパードリップから始めてみてください。

 

10−2味の出方は濃さ・コーヒーの油分(コーヒーオイル)や雑味の出方に違いがでる

 

 続いて、味わいの観点です。最初に入れ方によって発生する違いをおさらいしましょう。

 主に、入れ方によって出てくる違いは2点あります。

 

 1:濃さ

 抽出方法の、特に圧力のかけ方などの違いによってコーヒーの濃さが変わります。

 一番濃くコーヒーが出るのはマキネッタ、薄くなるのは圧力のかからないペーパードリップです。

 

 2:味の出方

 抽出方法によってコーヒーの油分(コーヒーオイル)の残り方や雑味の出方に違いがあります。

 特にコーヒーオイルを楽しめるのはコーヒープレス、反対にコーヒーオイルが残らないのはペーパードリップです。

 

10−2−1雑味がないクリアな味を求めるならペーパードリップがおすすめ

 

 ペーパードリップや油分が残りにくく、入れ方に注意すれば雑味も出ないため、一番クリアな味を出せます。今回ご紹介した中では、円錐形のコーノ式ドリッパーが一番抽出時間が短くなるため、あっさりした味わいになる可能性が高いです。

 

10−2−2コーヒーのオイル(油分)でまろみが出た味わいが気になるならコーヒープレスやネルドリップがおすすめ

 

 一方、コーヒーオイルが出ると味わいはまろやかになります。味はしっかり出ているけどもまろやかな味わいが良いという方は、オイルが多く出るコーヒープレスやネルドリップがおすすめです。

 

10−2−3濃厚な味わいや多様なアレンジを楽しみたいならマキネッタがおすすめ

 

 濃厚な味わいが気になるなら、紹介した中では唯一エスプレッソに近い味わいが出せるマキネッタがおすすめです。マキネッタで抽出するモカコーヒーをベースに、エスプレッソのアレンジメニューを楽しむこともできます。

 

エスプレッソのアレンジメニューの種類を知りたい方はこちらの記事もどうぞ

 

10−2−4コーヒーを淹れる時間と香りを大事にしたいならサイフォンがおすすめ

 

 コーヒーを入れる時間やその時の香りを大事にしたいという方は、一番抽出時間が長く、視覚的効果も高いサイフォンがおすすめです。サイフォンで抽出する時間は他のことを何もせず、ゆったりした時間を味わうのも素敵ですね。

 

10−2−5番外:この中でコーヒーの品評会でされる「カッピング」の味わいに一番近いのはコーヒープレス

 

 コーヒーの品評会「カップ・オブ・エクセレンス」では、カップの中に粉とお湯を入れてかき混ぜるスティーピングと呼ばれる抽出方法を使用して珈琲の味の評価をします。

 今回ご紹介した抽出方法では、同じく粉とお湯を注いで目の荒いフィルターで漉すコーヒープレスが最も近い味わいが出ます。コーヒー豆のパッケージに書いてある味わいをそのまま楽しんでみたいならコーヒープレスをお楽しみください。

 

まとめ

 今回はコーヒーの入れ方についてご紹介しました。

 第1章では、まず前提としてコーヒーの美味しさについて紹介しました。自身の好みを振り返ルヒントになっていればと思います。

 第2章では豆と水の条件について説明しました。どんな入れ方でも原材料の新鮮さや組み合わせが不十分ですと、思ったような味が出せない場合があります。美味しいと感じたときの組み合わせをメモしておくなど、意識的に選ぶようにすると安定してワンランク上の味わいが出せます。

 第3章では入れ方の種類を紹介しました。様々な入れ方がある事がわかったのではないでしょうか。

 そして、第4章から第9章は各入れ方の手順やポイントでした。入れ方ごとに違いを知り、どれを選ぼうかわくわくしてもらえたら嬉しいです。

 最後に10章では各入れ方の選択のヒントをご紹介しました。この記事に関心を持ってくれた皆さんの幸せなコーヒー時間を過ごすために少しでもお役立ち出来ていればと思います。

 

<出典>

(書籍)『ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方』

コーヒーの科学 本物の美味わかるようになるためには

コーヒーの味をどう表す?

いれ方が味の差になる!?抽出方法、いくつ知っていますか?

エスプレッソ

手間暇かけて煎れる喜び。マキネッタで極上のコーヒータイムを

サイフォン式コーヒーとは?基礎知識やおいしい入れ方を解説

〈 フレンチプレス 〉

エアロプレスとは?淹れ方・味の特徴・抽出方法・必要な器具を解説

WRITER
カカオロジスト・ライター
山本 愛子
Aiko Yamamoto

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